IKH - 新知創造学際ハブ

京都大学複合原子力科学研究所との中性子ビーム利用研究に関する連携協力協定を締結しました

7月1日、東北大学金属材料研究所と京都大学複合原子力科学研究所は、中性子ビーム利用研究に関して連携協力協定を締結しました。

この連携協定は、双方の研究開発資源及び研究基盤を活用し、中性子ビーム利用研究の発展に資することを目的としています。連携協力を行う内容として、原子炉中性子源での中性子ビーム利用に関する共同研究及び研究協力や、中性子ビーム利用技術に関する情報共有、技術交流及び研究基盤の高度化、教職員等・学生の相互交流が挙げられています。また、新知創造学際ハブ事業においても中性子ビーム利用を中心に連携を進めていきます。

新知創造学際ハブに関連した金研の連携協力協定締結は、2024年7月の高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所(物構研)に続いて2件目です。

京大 複合研について

京都大学 複合原子力科学研究所は、関西空港に近い大阪府泉南郡熊取町にあります。前身は全国共同利用研究所として1963年に設立された京都大学原子炉実験所で、2018年に複合原子力科学研究所となりました。

大学が保有する研究用原子炉としては国内最大級の京都大学研究用原子炉(Kyoto University Reactor: KUR)は最大熱出力5MWを誇り、60年以上にわたって共同利用実験に使われてきました。学術分野の基盤であり人材育成の場でもありましたが、今年、諸事情により利用運転を終了しました。詳しくは、複合研のニュースをご確認ください。

京都大学複合原子力科学研究所のシンボルマーク
京都大学複合原子力科学研究所のロゴマーク

中性子科学の研究者ネットワーク

東北大金研 量子ビーム金属物理学研究部門で物理現象を観察するために中性子ビームを利用している藤田 全基 教授と、京大複合研 粒子線物性学分野で中性子ビームを使ったタンパク質の構造解析を進める杉山 正明 教授は、今回の連携協力協定の立役者です。

今回、連携協定の締結式は行いませんでしたが、茨城県東海村の中性子実験施設で記念撮影をしました。

笑顔で並ぶ2名の男性
京大複合研 杉山正明教授(左)と東北大金研 藤田全基教授

新知創造学際ハブとの連携

学際ハブでは、これまでも中性子イメージングの分野において、京都大学複合原子力科学研究所の研究者と協働してきました。例えば、今年2月に開催された学際ハブの第7回研究会では、京大複合研の伊藤 大介 特定准教授が「中性子イメージングによる多角的な非破壊解析の可能性」と題して発表を行いました。また、5月に開催された山東大学での国際ワークショップでも伊藤特定准教授が「中性子イメージングの基礎と応用」と題し青銅製の経筒を透視したようすについて発表しました。

今後は、JRR-3およびJ-PARCにおける中性子ビーム利用を中心に、協力関係をさらに深めていきます。

山東大学での京大複合研の伊藤大介特定准教授の発表のようす

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