2024年12月12日(木)、第2回目の「金属遺物ユニット研究会」がオンラインにて開催さ
れました。11月に試験的に立ち上げたこのユニットは、学際ハブでの共同研究者が研究報
告や議論を行う場です。今回は全国から16名が参加し、活発な意見交換が行われました。
今回の研究会では、くらしき作陽大学の澤田秀実氏が「耳環に用いられた金属原材料につ
いて」発表し、これまでの銅、鉛原材料の遺物に関する分析と11月末に東北大学学術資源
研究公開センターの藤澤教授と共同で行った博物館所有のX線CTを用いた内部状況の分析
の成果を紹介しました。今後、金属材料研究所にてEDSやEPMAでの詳細分析が予定され
ています。
参加者からは耳環の亜鉛含有量や銅の供給源などに関心が寄せられ、また、文化財科学の
共通のテーマであるサンプリング手法や技術的課題についても活発に議論が行われました。
また、共同利用・共同研究拠点(GIMRT)課題公募に関する質疑応答や、開始前の自由な
情報交換の場も設けられ、オンラインならではの交流が深まりました。
次回の金属遺物ユニット研究会は、2025年1月9日(木)に予定されています。次回も多く
の参加者とともに、有意義な議論が展開されることが期待されます。
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