新知創造学際ハブでは年2回研究会を開催しています。年度の1回目は全国の参画機関が持ち回りで開催し、2回目は中核機関の東北大学 金属材料研究所での開催としています。
第8回目となる次回の研究会は、森之宮の新キャンパスに移転したばかりの大阪公立大学 文学研究科 人文学学際研究センターが主催します。

新知創造学際ハブ第8回研究会
「科学で文化財の可能性を拡張する」
「人文科学と材料科学が紡ぐ新知創造学際領域の形成」(新知創造学際ハブ)に関心を持つ研究者・技術者を主な対象とした研究会です。研究会への参加を希望される方は、以下のURLよりお申し込みください。現地参加・オンライン参加・懇親会参加の各チケットの申し込みができます。
とき:2026年9月13日(日)9:30~12:10
ところ:大阪公立大学 森之宮キャンパス(〒536-8525 大阪府大阪市城東区森之宮二丁目1番132号)文学部1101大教室(アクセス)
※オンライン配信あり(Zoomミーティング)
参加費:無料
申し込み:Peatix IKH大阪研究会(イベントサイトPeatixへの登録が必要です)
締め切り:現地参加/オンライン参加 9月10日(木)17:00
※現地参加される方にも接続情報をお知らせしますので、二重に申し込む必要はありません。
※接続情報は追ってpeatix上に表示されるほか、締め切り後にPeatixメッセージでお知らせします。
※9月12日午後の一般講演会へのご参加は別途申し込みが必要です。
研究会に関するお問い合せ先:大阪公立大学大学院文学研究科 人文学学際研究センター 事務局
Tel:06-6167-1525
e-mail: gr-lit-hirc@omu.ac.jp
申込みに関するお問い合せ先:東北大学 金属材料研究所 新知創造学際ハブ推進室
Tel: 022-215-2716
e-mail: imr-ikh@grp.tohoku.ac.jp
タイムスケジュール(9月13日(日))
| 9:30~9:35 | 開会あいさつ | |
| 9:35~10:10 | 研究報告1 大県遺跡からみた古墳時代後期の鉄素材流通と金属製品の生産 | 鈴木瑞穂(日鉄テクノロジー九州事業所) |
| 10:10~10:45 | 研究報告2 硫黄同位体比分析を用いた朱の産地推定の試み | 南武志(奈良県立医科大学) |
| 10:45~10:55 | 休憩 | |
| 10:55~11:30 | 研究報告3 蛍光X線分析法によるいくつかの文化財試料の元素イメージング | 辻幸一(大阪公立大学 工学研究科) |
| 11:30~12:05 | 研究報告4 X線CTを利用した古代瓦研究の新手法 ~いわゆる新羅系瓦の再検討を通して~ | 舘内魁生(東北学院大学 文学部歴史学科) 鹿納晴尚(福井県立大学 恐竜学部) 細萱航平(東北大学 学術資源研究公開センター 総合学術博物館) |
| 12:05~12:10 | 閉会あいさつ |
発表内容
研究報告1
大県遺跡からみた古墳時代後期の鉄素材流通と金属製品の生産
鈴木瑞穂 日鉄テクノロジー株式会社九州事業所
大県遺跡の鍛冶関連遺物の再調査により、高いCaO含有量を示す鍛冶滓が確認されました。大県遺跡の鍛冶最盛期である6世紀後半は国内で鉄生産が開始される時期で、この特徴が鉄鉱石のスカルン鉱物に由来するのであれば、吉備地域との関係が考えられます。また、高濃度のAs(ヒ素)を含む鉄素材も確認され、同様のものが韓国で知られています。さらに鍛冶滓中から銅・青銅粒も検出され、金銅製品製作との関連が示唆されました。本報告では、古墳時代後期の鉄素材流通と金属製品生産について考察します。
研究報告2
硫黄同位体比分析を用いた朱の産地推定の試み
南武志 奈良県立医科大学博士研究員
鮮やかな赤色を呈する朱は、特定の鉱山からしか採取できないこともあり、美化目的以外に先秦時代の中国特権階級の墓で永遠の生命の営みや魔除けなどの宗教儀式に使用されていました。その風習と共に朱も日本に伝来したと考えられています。弥生時代前期の北部九州の墓で中国産朱が用いられ、後期から終末期に日本海沿岸の有力者の墓に広がりました。ところが古墳時代の幕開けとともに各地の墳墓で国産朱が使用され、中国産朱を用いた墳墓は次第に見当たらなくなりました。硫黄同位体比分析を用いた朱の産地推定の試みを紹介します。
研究報告3
蛍光X線分析法によるいくつかの文化財試料の元素イメージング
辻幸一 大阪公立大学工学研究科
蛍光X線分析法は非破壊的に大気中で元素分析ができます。実験室においても数10 μmのX線ビームを作成でき、試料表面の元素イメージングが可能です。そこで、蛍光X線分析法の基礎と装置構成などを説明した後に、工芸品試料や浮世絵試料などに適用した例を紹介します。さらに、共焦点微小部蛍光X線分析法の文化財試料への適用可能性について説明します。
研究報告4
X線CTを利用した古代瓦研究の新手法 ~いわゆる新羅系瓦の再検討を通して~
舘内魁生 東北学院大学
鹿納晴尚 福井県立大学恐竜学部
細萱航平 東北大学学術資源研究公開センター総合学術博物館
古代の日本と周辺諸国との交流を示す考古資料に瓦があります。特に、百済系や新羅系と呼ばれる瓦は、大陸から渡来した人々の足跡を追うヒントになり得ます。本研究は東北地方で「新羅系」とされる瓦のルーツを解明し、当時のダイナミックな人々の動向を知ることを目指しています。X線CTにより瓦の内部構造を可視化し、肉眼観察では分からない製作技術の異同を明らかにします。この新手法により、これまで困難だった各地の新羅系瓦の相互関係に言及します。
懇親会(9月12日(土))
研究会にご参加の方ならどなたでも参加できます。受付は定員に達し次第締め切ります。
とき:2026年9月12日(土)一般講演会終了後
ところ:大阪公立大学 森之宮キャンパス 12階 スカイラウンジ
参加費:5,500円(当日、会場にて現金でお支払いいただきます)
定員:50名
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