IKH - 新知創造学際ハブ

【10/20開催】第3回 Q-ONDAユニット研究会(首里城の塗料再現のための試料分析)を開催します

研究会のご案内

10月20日(月)、新知創造学際ハブの2つ目のユニット「量子・光非破壊解析ユニット Quantum & Optical Non-Destructive Analysis」、愛称 Q-ONDA(クォンダ)の研究会がオンラインで開催されます。

今回の話題

話題提供者は琉球大学の小林 理気 氏で、首里城正殿板壁に使用されていた「桐油黄塗」再現のための塗膜片試料分析に関する話題提供です。

小林氏はこれまで、日本刀の内部構造を対象とした中性子イメージングに取り組んできましたが、現在は金研の国際共同利用共同研究(GIMRT)課題として、首里城正殿板壁の「桐油黄塗」再現を目的とした塗膜片の分析を進めています。この塗膜片は、実験室での分析のほか、日本原子力研究開発機構(JAEA)原子力科学研究所にある研究用原子炉JRR-3の中性子を利用した即発ガンマ線分析(PGA)も行われています。
また、小林氏が国際学会 SR2A(Synchrotron Radiation and Neutrons in Art and Archaeology)で入手した最新トピックも共有の予定です。

開催概要

日時:10月20日(月)16時30分〜18時00分

タイトル:「見えない内部を視る:琉球王朝伝来日本刀の内部構造解析と首里城正殿板壁再現のための塗膜片試料分析—SR2A最新動向を交えて」

話題提供者:琉球大学 理学部 物質地球科学科 小林 理気 氏

形式:オンライン開催

申し込み:必要(ZoomミーティングURLをお知らせします)

学際ハブの活動に関心を持ってくださる研究者で、Q-ONDAユニットに参加ご希望の方は、学際ハブ推進室までご連絡をお願いします。
※Googleフォームが立ち上がりますので、[お問い合わせ項目]では「研究会等イベントについて」を選択してください。

量子・光非破壊解析ユニット Q-ONDAとは

文物の科学調査では、研究対象を傷つけることが許されない、つまり非破壊での調査が求められる場面が多くあります。量子・光非破壊解析ユニットは、量子ビームや光などさまざまな非破壊分析手法の特性や長所・短所などを把握し、議論を通して参加者それぞれが異なる手法をうまく組み合わせていく手掛かりをつかめれば、という思いで発足しました。

単なる技術提供にとどまることなく、測定プロセスの検討や得られたデータの「解析」など、研究者同士の対話を通じて学際的な視点から新たなアイデアの創出を促してまいります。

「量子・光非破壊解析ユニット Quantum & Optical Non-Destructive Analysis」Q-ONDAのロゴマーク

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