IKH - 新知創造学際ハブ

総合知デジタルアーカイブ特別展「災害を伝える」のご案内

記録する。読む。見る。

東北大学総合知デジタルアーカイブ特別展「災害を伝える」が、仙台市青葉区川内にある東北大学附属図書館で開催されています。会期中には講演会もあります。

東北大学の「総合知デジタルアーカイブ運営委員会」、新知創造学際ハブの参画機関の一つである「学術資源研究公開センター」、「附属図書館」が主催し、会期は12月14日までです。文献史料、絵図、写真、地学資料、考古後資料など、災害を記録した多種多様な資料が展示されています。

災害研究では、さまざまな分野の資料の分析を基盤にした分野横断的な研究が重要となりますが、そのことを多様な資料を展示することで示すものです。

特別展「災害を伝える」のポスター
「災害を伝える」ポスター(クリックするとPDFを表示できます)

会期:2025年11月17日(月)~12月14日(日)

    10:00~16:00(土日祝も同様)
会場東北大学附属図書館 (仙台市青葉区川内27-1)※駐車場はありません。公共交通機関でお越しください。   
   本館1階 多目的室(附属図書館の利用には利用証が必要ですが、展示会場は一般の方も自由に入れるゾーンにあります)

・入場無料

展示の見どころ

展示室の低い台の上に置かれている長い金属の管。表面は錆びている
展示されている陸奥国分寺七重塔の擦管
金属の管を折れた側から覗いたところ。内部は空洞になっている
擦管を下端側から見たところ

展示資料の中に、陸奥国分寺(仙台市若林区)の七重塔の先端に付けられていた青銅のパイプ「擦管(さっかん)」があります。

陸奥国分寺は奈良時代の8世紀中ごろに造られますが、934年の雷による火災で、七重塔が焼け落ちたことが記録に残っています。1957年の発掘調査で、途中で折れた七重塔先端の擦管が、土中に突き刺さった状態で発見されました。残存長203㎝、下端(左の写真では左奥)の一番太いところで直径21㎝、先端部の直径は13㎝です。

これを保管している東北大学 文学研究科 考古学研究室では、新知創造学際ハブとの共同研究で、この擦管の材質面を含めた研究を進めたいとの意向を示しています。奈良時代の大型青銅製品の分析は、ほとんど例がなく、成果が期待されます。

今回の展示は実物を間近で観察できる貴重な機会となりますので、ぜひ足をお運びください。

講演会

災害は人の営みと自然の営みとが衝突することで「災害」となります。人間は、そして実は自然も、それぞれ過去の災害について記録してきました。これらを取り上げ、双方の視点から災害を読み解いていきます。現代に生きる我々は何を学び、未来へ伝えていけるのでしょうか。

とき:2025年12月6日(土)13:30~15:30(開場13:00)
ところ:東北大学 川内キャンパス(仙台市青葉区川内27-1)

    文科系総合講義棟 2F 204講義室
講師:東北大学 災害科学国際研究所
    蝦名裕一准教授「史料から読み解く災害」
    菅原大助准教授「大地から読み解く災害」


申込先https://forms.gle/sADk8y8azPDVYvVa7

申込締切:2025年12月3日(水)
定員:100名
・参加無料・事前申込制(先着順)

講演会「災害を伝える」のポスター
「災害を伝える」講演会ポスター(クリックするとPDFを表示できます)

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