
サイエンス・デイとは
学都「仙台・宮城」サイエンス・デイは、科学や技術のプロセスを五感で感じられる場を目指した体験型科学イベントです。東北大学の川内キャンパスで2007年から毎年開催されていて、今年は第20回です。年を追うごとに、その開催規模も大きくなりました。
金属材料研究所 学際ハブ推進室からの出展は、昨年に続き2回目です。昨年は「銅鏡」をテーマに出展し、東北大学名誉教授、元宮城学院女子大学長 末光 眞希先生が創設した「文理の垣根を取りま賞」をいただきました。
錆びてかすれた古代のハンコを科学の力で解読しよう!
今年の学際ハブ出展テーマは、「古印」です。中国では印は誠実さの象徴とされ、バラエティーに富んでいます。
今回は博物館所蔵品の展示もありますので、どうぞお楽しみに。
出展概要
日時:2026年7月26日(日)9:00~16:00
会場:東北大学 川内北キャンパス 講義棟(仙台市青葉区川内41)A301(最寄り駅:仙台市営地下鉄東西線「川内」駅)
出展団体:東北大学金属材料研究所 新知創造学際ハブ推進室
対象:こどもから大人まで
申込:申込不要
研究ストーリー
中国のハンコを広い年代に亘って幅広く集め研究した日本人がいました。それは、岩手県立博物館の太田コレクションとして知られています。
それに着目した中国の考古学者 劉海宇教授が一つひとつ印面を読み、何冊もの書物にまとめました。
しかし、あまりに古くて表面が錆び、読めないものがありました。本の中でも読めない字は□で表示されています。
「X線CTで撮影したらどうだろう?」
このアイデアは、劉教授による学際ハブの研究課題申請に繋がりました。いくつかの古印が、盛岡から仙台の青葉山に運ばれ、劉教授も来日しました。東北大学総合学術博物館には高出力のX線CT装置があるのです。
果たして、X線CTで古いハンコは読めるようになったのでしょうか?
X線CTとは?
X線像では、物体の密度の違いが明るさの違いとなって現れます。
X線CTでは、物体を回転しながら何枚も撮影し、再構成することで、物体の密度の違いを立体的に再現することができます。
X線の強さとどれだけ細かく読み取れるかのバランスや、大きいものが入るもの、小さいものをみるためのものなど、X線CT装置にはさまざまなタイプがあります。
サイエンスデイ当日に体験できること
1.古印の実物を見てみよう
サイエンスデイ当日、岩手県立博物館の学芸員さんが、会場に古印の実物を持ってきてくださることになりました。中国古代に作られた本物です。とても小さいハンコもあるので、慎重にね。
※実物展示が休止される時間帯がありますので、あらかじめご了承ください

2. 再現ハンコを押してみよう
古印4つを宮城県産業技術総合センターの光造形システムを利用して3Dプリントで再現しました。
実際に再現されたハンコを押してみましょう。うまく押せるかな?
3. 3Dデータを動かしてみよう
2.の再現ハンコは、岩手県立博物館の所蔵品を、宮城県産業技術総合センターで三次元(3D)計測したデータを使ってプリントしたものです。
古印の3Dデータを画面上で動かすと、実物や再現品を見たときとは違う発見があるかもしれません。また、印面が読めるか確かめてみましょう。

4. 解読に挑戦
実際に見たり、押してみたりしても読めなかったハンコは、X線CT撮影されました。そのうち2つの三次元データを動かすことができるパソコンを会場に準備します。
昔の漢字が少し難しいけど、画像を動かして解読に挑戦してみましょう。

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