9月5日の午後、中高一貫教育を行う山形県立の東桜学館(とうおうがっかん)中学校の3年生が金属材料研究所の見学に訪れました。
生徒たちは、金研の3名の教員からそれぞれ講義を受けました。金研の所長でもある低温電子物性学研究部門の佐々木 孝彦(ささき たかひこ)教授は「極低温の不思議な世界」、磁性材料学研究部門の関 剛斎(せき たけし)教授は「磁性材料とスピントロニクス亅というタイトルで講義や実験を行いました。


「理系と文系の境を超える研究」
新知創造学際ハブ推進室の三河内 彰子(みこうち あきこ)特任准教授は「理系と文系の境を超える研究」と題した講義を担当しました。いま新知創造学際ハブで研究を進めている銅鏡を例に、文理融合研究についてお話ししました。銅鏡の文様の魅力についての解説は、新知創造学際ハブの参画機関の一つ、島根大学の岩本崇先生のご協力によるものです。
授業に参加した生徒の皆さんは熱心に耳を傾け、文様の異なる3種類の銅鏡をどう分類するか尋ねられると、鋭い観察力を発揮し、それぞれ異なる回答をしていました。
また、講義の間に、新知創造学際ハブ推進室が所有する小さな銅鏡を回覧しました。一人ひとり手に取って、鏡の面や文様の面を観察していました。
生徒の皆さんからは「理系と文系が一緒に研究することによって、新たな研究結果が導きださせることに興味を持った」、「文系と理系というのは、真反対のものであると思っていたが、意外にそうでもないように思えて、共通しているところもあるんだなと思った」、「理系と文系の混合した探究について学び、理系・文系以外の新しい選択が増えたように感じた」などの感想が寄せられました。


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